17世紀初頭、
心音を聞くときは
直接胸に耳を当ていました。
しかし、
女性や肥満の人に対しての
聴診は困難であり悩みのタネでした。
そんな中、1人の天才によって
ブレイクスルーが起こされます。

1816年
フランスの医師
ルネ・ラエンネック
が木の棒の端に耳をあてて遊んでいる子供達を見て、
聴診器のメカニズムを思いつき、
聴診器を発明しました。
当初の聴診器は、
1本の筒形の木
でできた単純なものでしたが、
聴診精度の上昇に大いに貢献しました。

ちなみに
rales(水泡音)、crepitance(捻髪音)、rhonchiなどの診察で日常的に使われる用語を発案したのはこのラエンネックです。
その後、
ドイツの医師
トラウベ
が、より音を大きく聞くために
患者にあてる部分を大きくした聴診器を開発しました。

その後、
ジョージ・カマン
ラパポート&スプラーグ
デイビット・リットマン
などが、発明と改良を重ね現在の聴診器の形になりました。

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