偏差値28からの医学生

偏差値28だった医学生になった自分が、受験、医学勉強、雑学など書いていくブログです。

産婦人科

今回は妊娠悪阻についてです。

悪阻(おそ)って読みます。
ポリクリで産婦人科を回っているとき、入院理由で一番多かった気がしました。




この妊娠悪阻は、妊娠初期におこります。

ざっくり言うと、
つわりが重症化したものです。

まず、妊娠5~15週につわりが起きます。

つわり

症状

5~15週

悪心・嘔吐

対処

少量頻回の食事


このつわりが重症で脱水飢餓状態になると妊娠悪阻となります。
つわりと妊娠悪阻を分ける明確な基準はありません。

妊娠悪阻

症状

脱水・食事困難

ケトン体(+)

治療

輸液(糖を含む)

ビタミンB₁を添加

(糖を入れるときはWernicke脳症予防)

その他

深部静脈血栓症に注意


糖が取れないとケトン体が出てきてしまいます。

脱水と糖不足を補うために糖を含む輸液をします。

糖を代謝する際にビタミンB₁を使うので、ビタミンB₁を添加することを忘れないように。
ビタミンB₁不足でWernicke脳症になってしまうからです。

破水とは、胎児を包んでいる卵膜が破れ、羊水が出てくることです。

破水と言っても、前期破水、高位破水などあって混乱しますよね。

場所と時期に分けて考えると理解しやすいと思います。

★場所

子宮上部

高位破水

子宮口周辺

完全破水

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★時期

~陣痛

前期破水

陣痛~子宮口全開

早期破水

子宮口全開~

適時破水


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高位破水では、羊水が流出が比較的少なく妊娠継続は可能ですが、
細菌感染を起こすことがあるので治療は必要です。

このページでは帝王切開に関することを書いていきます。
他の項目をご覧になりたい場合は、
カテゴリの「全体図」から「医学勉強メモ全体図」を開くか、
カテゴリの「医学勉強メモ」で各項目をご覧ください。
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帝王切開は、ポリクリなどで必ず1度は経験するはずです。
現場ではカイザーと呼ばれることが多かったです。




帝王切開はドイツ語で「Kaiserschnitt」と言います。
もともと「切る」という「Kaiser」を「皇帝」と誤訳したことから、
「帝王切開」という日本語ができた、という説が有力です。


現在は、パンツのラインを横に切開して行うのがオーソドックスです。
パンツのラインなら水着を着た時でも隠せるので、術後の見栄えがいいですよね。



緊急時などでは正中切開で行うようです。
正中切開の方が、視野が広くもてるからです。


適応は、
胎児側の要因と、母体側の要因で分けた方が覚えやすいと思います。


〈予定帝王切開〉

赤ちゃん

母親

骨盤位

双胎

・児頭骨盤不均衡

・心疾患

前置胎盤

・帝王切開の既往

・子宮手術の既往

・感染症

 

 

〈緊急帝王切開〉

赤ちゃん

母親

・心拍異常

・分娩停止・遷延

・HDP

・臍帯脱出

・常位胎盤早期剝離

・週数早い前期破水


ちなみに、骨盤位の事を「ベッケン」と医療用語で言います。
なので、骨盤位が理由の帝王切開の事を「ベッケンカイザー」と医師の先生方は言ってました。

ブリーフィングで「ベッケンカイザー」を最初に聞いた時、「別件の帝王切開? VIP患者さんなのか?」と思っていました笑

このページでは妊娠中の検査について書いていきます。

妊娠中の検査と言えば主にこの3つ

1.超音波(全期間)

2.胎児心拍数陣痛図(妊娠後期~分娩中)

3.羊水検査

まずは、この3つのポイントをざっくり



<超音波>
超音波は妊娠初期~分娩時まで行います。

・正常妊娠の確認

・妊娠週数&発育

CRL(頭殿長)

BPD(児頭大横径)

大腿骨長

・羊水量 
AFI:5~24
羊水ポケット:2~8

血流測定

臍動脈

中大脳動脈

胎児機能不全or胎盤機能不全

→抵抗係数

貧血など

→血流再分配

(重要臓器に血流を集中=重要臓器の血管抵抗)

→抵抗係数





<胎児心拍数陣痛図:CTG>

正常

(全てを満たした場合)

基線が110~160bpm

基線細変動

一過性頻脈有り(32週以降)

一過性徐脈無し



CTGを使ったものにNSTとCSTがあります
NSTはノン・ストレス・テスト
CSTはコンストラクション・ストレス・テストです

NST

CST

子宮収縮ない

オキシトシンなどで

人工的に子宮収縮

一過性頻脈があればOK

徐脈がある場合は

詳しく検査

禁忌無し

切迫早産

前置胎盤などは禁忌





<羊水検査>
診断的と治療的に分かれています。

・診断的
染色体異常、感染症、溶血性貧血、胎児肺成熟度

・治療的
羊水除去(←双胎間輸血症候群、羊水過多)


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分娩陣痛開始、過期妊娠、ハイリスク妊婦には

NSTを行い
胎児状態が良好ならば経過観察です。

胎児状態が悪い場合は、
CSTやBPSなどでさらに検査をしていきます。

子宮脱についてです。

主に高齢の女性にみられる婦人科疾患ですね。
徐々に子宮が膣の方に降りて行って、違和感尿関連の症状が出てくる、
徐々に進行する慢性的な疾患ですね。

ちゃんと勉強するまで、急にバンッって子宮が膣から飛び出て、
大混乱みたいな急性のイメージを僕は持っていました(笑)

「膣から球みたいのが出てる」のような主訴でやってくることが多いようです。



原因

加齢・出産

子宮支帯(基靱帯など)

骨盤底筋群(肛門挙筋など)

のゆるみ

症状

排尿障害(困難、失禁)

乾燥→出血

治療

★保存的

・骨盤底筋体操

・ペッサリー挿入

★手術



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