NanoMedic

偏差値28だった医学生になった自分が、受験、医学勉強、雑学など書いていくブログです。

医療用具

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手術用ゴム手袋を発明したのは、19世紀後半から20世紀始めにかけてアメリカの外科医
ウィリアム・ステュアート・ハルステッドです

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19世紀末頃の手術は、手袋をせずに素手で行われていました。

現代人からすると考えられないことですが、当時はコッホやパスツールが細菌を発見してまもない時代でした。


そのため、感染症を防ぐために手指消毒する必要性は知られていましたが、
消毒薬が非常に強力だったので多くの医療者が手荒れに悩まされていました。

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ハルステッドの同僚の手術室看護師キャロライン・ハンプトンも強い手荒れに悩まされていて、辞職をしようとしていました。



優秀なキャロラインを失いたくなかったハルステッドは、過度な消毒が必要なく、手の感覚を妨げない手袋の発明に取り掛かりました。



試行錯誤の結果、薄いゴム製の手袋にたどり着き、これが現在世界中で使われている手術用ゴム手袋の原点になりました。



その後、ハルステッドとキャララインは結婚し、69歳で亡くなるまで幸せに過ごしました。



余談


ハルステッドは手荒れ防止のためにゴム製の手袋を発明しましたが、ゴム手袋をつけることで無菌が保てると気づいたのは、しばらく後になってからでした。


医療者の手荒れがよくなって喜んでいたら、手術による感染症が激減。


それにより、世界中へゴム手袋が普及していくことになりました。

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他の医療系雑学はこちら




「医者」を想像して下さい

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こんな
頭にCD
みたいなものをつけた医者を想像した人が
多いでしょう


このCDみたいなものは

額帯鏡
(がくたいきょう)

と言います。

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電灯をこの反射鏡に反射させ、
狭いところを照らします。

 医者は反射鏡の真ん中の小さな穴から患部をのぞきます。
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ところで、
額帯鏡を付けてる医師
を見たことのある人は少ないでしょう。

昔は医者の小道具の代表格でしたが、 
最近では耳鼻咽喉科医しか使いません。

小型ヘッドライトの普及のためと言われています。

お笑いコントとかで
医師役の人が額帯鏡を付けてるから
今でも認知度が高いんでしょうね。


★他の医療道具に関する記事はこちら!



17世紀初頭、
心音を聞くときは
直接胸に耳を当ていました。

しかし、
女性肥満の人に対しての
聴診は困難であり悩みのタネでした。


そんな中、1人の天才によって
ブレイクスルーが起こされます。


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1816年

フランスの医師

ルネ・ラエンネック

木の棒の端に耳をあてて遊んでいる子供達を見て、
聴診器のメカニズムを思いつき、
聴診器を発明しました。


当初の聴診器は、
1本の筒形の木
でできた単純なものでしたが、
聴診精度の上昇に大いに貢献しました。
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ちなみに
rales(水泡音)、crepitance(捻髪音)、rhonchiなどの診察で日常的に使われる用語を発案したのはこのラエンネックです。




その後、

ドイツの医師

トラウベ

が、より音を大きく聞くために
患者にあてる部分を大きくした聴診器を開発しました。



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その後、

ジョージ・カマン

ラパポート&スプラーグ

デイビット・リットマン

などが、発明と改良を重ね現在の聴診器の形になりました。

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★医療の歴史に関する記事はこちら!

麻酔無しの手術を行っていた19世紀

http://nanoe7medic.com/archives/16164876.html


★他の医療道具に関する記事はこちら!

手術着はなぜ青緑色なのか

http://nanoe7medic.com/archives/20179530.html




手術するときの医師や看護師は、

青緑色の手術着を着ています。

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なぜオペ着がこの色か?

みなさんは知っていますか?

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これは

色の残像を軽減させるため

です。


ある色をずっと見ていると

視線をほかに移しても

その色の補色が見えます。

これは「色残像」といわれるものです。


手術中の医師や看護師は、血液や体内の臓器などの赤い色を見続けています。


ふと視線を上げた場所が白い色だと、
青緑色の残像が視野に現れてしまいます。


(赤色の補色は、青緑色です。)

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そんな残像がある状態で満足にオペできませんよね。


そのため、青緑色の手術着を着るようになりました。


また、

手術着だけではなく

手術室の壁や床にも、

青緑色を採用している病院が多いようです。


★手術に関してはこちらもどうぞ

家から遠隔手術できる時代が来るかも!

麻酔がない時代の手術はどうしてたの?

遠隔地の患者を手術する

まるでSFの様な話ですが、5Gの普及により遠隔手術が当たり前になるのはもうすぐかもしれません。
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遠隔手術がどれくらい発展してきているかご存知ですか?

まだ理論上の話?動物実験段階?


【5G】
最近SoftBankのCMなどでよく目にする5G

5Gとは、第5世代移動通信システムのことです。
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「第5世代移動通信システム」って言われても
何じゃそりゃ」となると思います。

超ざっくり言うと
超大容量のデータを超高速で、
超たくさんの端末に接続しながら、
超遅延することのない、
超信頼できる通信システムです。

つまり、超すごい通信システムです。
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遠隔手術は
沢山の情報高速で送受信します。
「youtubeを見てる時に動画が止まる」みたいなことが遠隔手術中に起きたらとんでもないので、遅延しない信頼できる通信システムが必要です。

その通信システムが5Gです。


【遠隔手術は行われている】

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2019年1月15日 

中国が世界初の5G遠隔操作外科手術に成功しました。(患者はで肝小葉を切除する手術)
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この時は患者は豚でしたが、
その後中国は人間の患者に対して5G遠隔操作で
心臓内視鏡手術
肺がん切除術
整形外科手術など
をどんどん成功させています。



中国のITは驚異的の速さで成長しているし、
国家先導で技術革新を目指しているからどんどん新しい事が出来るんですね〜



【日本の現状】
日本の遠隔手術は数年以内に実用化を目指しています。


すでに日本には手術ロボットが300台以上配備されいるので、5G通信技術の整備により遠隔手術が身近なものになるかもしれません。


【まとめ】
・中国がどんどん遠隔手術やり始めている
・5Gの普及で遠隔手術が身近なものに
・日本は数年後に始まる予定

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