誰もが一度は見た事がある、

長いクチバシが特徴的なこのマスク。

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これはペストマスクと言い、
ペストが流行した際に
治療にあたった医師たちのマスクです。



ペストは、
今までに複数回の世界的大流行が記録されており、
特に14世紀に起きた大流行では、
全世界で1億人が死亡したと推計されるほどの
恐ろしい伝染病です。

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そんな恐ろしいペストに対抗するため、
医師達が用いていたペストマスク。


クチバシの中には何が入っているか
ご存知でしたか?

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★ペストマスクの中身

その中身は、香りの良いものです。

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ミントバームバラの花びらなどの
ハーブが入っていました。


「んー!😉
治療中もいい香り!!」

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となる為ではありません。



「そんなものでペスト菌の感染を防げないだろ」
と現代の多くの人が思うように、

このペストマスクをつけていた多くの医師が、

ペストに感染し亡くなりました。



なぜ、効果のないハーブでマスクを作っていたのでしょうか。

★瘴気説

ペストマスクは、
17世紀にフランスの医師シャルル・ド・ロルムが考案したとされています。

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シャルル・ド・ロルムは多くのヨーロッパの王族を治療した、いわゆる名医でした。



そんな名医が、効果のないペストマスクを考案してしまったのは、

感染症は細菌によって起こされる(細菌説)

という現代の常識が当時にはなかったからです。

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当時は、瘴気説と呼ばれる

何らかの原因によって汚染された空気(瘴気)に、ヒトが触れることによって病気になる

という考えが一般的でした。



だから、瘴気を消すためにハーブを用いたと言われています。



細菌説が唱えられ始めたのが19世紀からなので、
17世紀に効果の薄いペストマスクを作ってしまったのも致し方がない事です。



そんな19世紀は麻酔がなかった!?
麻酔無しの手術について書いてます〜