NanoMedic

偏差値28だった医学生になった自分が、受験、医学勉強、雑学など書いていくブログです。

2020年10月

医学生が必ず経験するポリクリ


医学部ではない方や、医学部低学年の方はポリクリに関して詳しく知らない人も多いのではないでしょうか。


この記事では、ポリクリとは何なのかを分かりやすく解説します。



※今後もこの記事は随時更新していきます!

  • ポリクリとは?
  • 名前の由来と略
  • ポリクリの内容
  • ポリクリの持ち物
  • ポリクリは大変?
  • ポリクリあるある


記事の信頼性
医学部に在籍している私は実際にポリクリを行ってきました。経験に基づいて記事を書いています。

  • ポリクリとは?
ポリクリとは、医学病院で複数の診療科を周って行われる臨床実習のことです。

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大学によって時期は異なりますが、CBTOSCEに合格後のだいたい4年生の後半から6年生の初めまで行われます。


大学によってはこの実習のことをポリクリではなく、クリクラ(クリニカルクラーシップ)BSL(ベッドサイドラーニング)とも呼ばれています。



  • 名前の由来や略

ポリクリという言葉の由来は、

ドイツ語のPoliklinik(外来診療所)からきていると言われています。


ボリクリンク →    ポリクリ

と略されたようです。


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  • ポリクリの内容


ポリクリは、医学生が医師になるために、患者さんを通して病気や医療についての理解を深めていくものです


数人で班を作り、それぞれの診療科を24週間でローテーションしていきます。


外来見学、手術見学、病棟実習、カンファレンスなどを通じて、周っている科に関する勉強をしていきます。



●外来見学

指導医の外来診療の後ろで外来の患者さんの診察を見学します。


指導医が診る前に、学生が患者さんから基本的な事を問診させて頂く科もあります。

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指導医とのコミュニケーションの取り方についてはこちらをどうぞ



●病棟実習

入院患者の治療について学びます。

担当する患者さんを割り当てられ、その患者さんを通じて治療や入院管理についてまなびます。

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●手術見学


手術を見学し外科治療を学びます。

術野外から手術を見学したり、指導医とともに術野に入って軽いお手伝いをしながら手術を見学します。


手術見学についてこちらで詳しく書いてあります↓

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・ポリクリの持ち物

ポリクリの持ち物は大学によって大きく異なります。
大学の規則に従いましょう。

こちらではあると便利な持ち物を紹介しています。

  • ポリクリは大変
「ポリクリがきつい」「ポリクリはつらいよ」などと言われることが非常に多いポリク。

ポリクリのどんなことが大変なのかはこちらで解説していきます。


・ポリクリあるある

こちらではポリクリあるあるを紹介していきます。



「大変」「きつい」「辛い」などと言われることが非常に多いポリクリ。


ポリクリの何が大変なのかこの記事では書きます。

ポリクリが大変な理由
  • 実力不足
  • 人間関係
  • 体力的に削られる
  • 拘束時間が長い

記事の信頼性
医学部に在籍している私は実際にポリクリを行ってきました。経験に基づいて記事を書いています。

「ポリクリとはなんなのか」についてはこちら





  • 実力不足

ポリクリをしていると、自分の実力不足を頻繁に実感します。

特にポリクリが始まったばかりの頃は、医学の知識がまだ乏しいので知識不足を感じることが多くあります。

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質疑応答に答えらない
担当患者さんのプレゼンをした後に、指導医達から色々な質問されることがあります。
その時に、知識不足が原因で答えられずにモゴモゴとしてしまうことがあります。
指導医達に不勉強なことを責められて辛い思いをすることがあります。


指導医の話を理解できない
症例に関する説明をしてもらっても、なかなか理解できずに適当な相槌を打つマシーンと化すことも。



また、経験不足からつらい思いをすることも多々あります。


プレゼンがうまくできない
指導医達や教授の前で話すプレッシャーで場慣れをしていないため緊張します。
人前で話すことが苦手な人にとっては毎週の苦痛行事になります。


レポートの書き方が分からない
ポリクリが始まったばかりだと、レポートの書き方が分からず戸惑います。また、レポートの書き方の主義が指導医によっては違うこともあります。


カンファレンスの準備が大変
診療科によってはカンファレンスの時のプレゼンをしっかり熱烈強烈指導して下さる教授がいます。
その教授に目を付けられないようにするために、準備が大変です。







  • 人間関係が大変

 
実習班のメンバー、指導医、患者さん、コメディカルの方々との人間関係が大変だったという意見をよく聞きます。
短い期間で診療科が変わるので、ようやく慣れてきた頃にまた人間関係を構築し直すことを繰り返します。
このことに強くストレスを感じる学生も多くいます。


実習班
ポリクリ中は個人で動くこともありますが、殆どが実習班で行動します。
ストレスが溜まるポリクリ中は、普段なら許せる班員の行動がどうしても許せなくなったりしてしまいます。
ポリクリが始まる前は仲が良かった2人が、実習が終わる頃には犬猿の仲になっているという恐ろしいことも。
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指導医
ポリクリ期間中に、指導医とのコミュニケーションで悩む事が必ずあります。
診療科ごとに変わる指導医の方々ですが、科によっては熱烈な指導をして下さる先生もいれば、放置プレイがお好きな先生もいます。
時には、学生のことを敵視している訳の分からない先生もいらっしゃるので、そんな指導医に割り振られた時は大変です。
一緒に昼食を食べに行く時や、実習以外の部分で先生方へ気を遣ったりしなくてはいけなかったり、気疲れすることもあります。


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指導医とのコミュニケーションについてはこちらに書いてあります。

 患者さん
担当患者さんとの関係にも悩まさられる学生もいます。
こちらの勉強不足が原因で患者さんからの質問に答えられない時や、学生の立場で答えていいのか解りかねる質問をされた時の対応は難しいです。
また、患者さんとの日常会話の内容に困る学生もいます。

コメディカルの方々
コメディカルとの接し方が悩みどころだった学生もいます。
優しい看護師の方もいれば、ムニョムニョ〜なので、礼節をもって接しましょう。



・体力的に削られる

早朝集合手術見学試験勉強との兼ね合いなど体力的に削られることが多くあります。
体を壊してたら元も子もないので、それぞれ力の抜きどころを見極めましょう。


朝が早い
早朝からカンファレンスやクルズスがある診療科では、毎朝7時集合なんてことも。
「学生いる意味ある!?!?」と心の中で何度叫んだことか。
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手術見学
長い手術時間、立ちっぱなし、足腰の痛み、昼ご飯抜きなどつらいことが沢山あります。
多くの学生がポリクリの中で手術見学が1番キツかったと言います。

手術見学で大変なことの3つとその対策について別の記事で書きました。


試験勉強
ポリクリを一生懸命に取り組むことも大事ですが、国試に向けての座学と両立させることも重要です。
しかし、ポリクリ中は実習やレポートに追われてなかなか自分の勉強の時間を確保できません。
大学の試験前は、深夜まで勉強してから、次の日早朝からポリクリに行っている学生もいるようです。
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・拘束時間が長い
ポリクリ中に1番よく聞いた不満は「何のための分からない時間がある」でした。


謎の待ち時間
指導医がカルテを書いているのを後ろでひたすら待たされたり、次に何をするという指示がなく放置されることが多くあります。
「レポートを書いてきていいよ」など離席することの許可があればいいのですが、ただただ知らない患者さんのカルテを打ち込んでいるのを眺めたり時間が過ぎるのを待つ事になります。
そういう指導医に限って、質問したり自主的な行動をしようとすると強めの指導をして下さります。
長時間無駄な時間を過ごすことを苦痛に思う学生は多いです。
僕はiPadを持ち歩いていたので、その場で自習していました。

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まとめ

これらのようにポリクリでは多くの辛いことが待っています。
短い期間で新しい診療科に移ってしまうので、環境の変化に弱い人にとっては苦痛に思うことが多々あるでしょう。

対策としては、時には肩の力を抜いて、今を楽しく過ごすにはどうすればいいかを考えることだと思います。
やる時は目の前の事に全力を注ぐ
やらない時はサボる事に全力を注ぐ

ポリクリで外科を回っているとメインの実習となるのが手術見学です。


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外科医の先生方の素晴らしい手技や、オペチームの高いチームワークを見学できる貴重な実習です。

僕自身、実際に手術を生で見ることで、多くのことを学べました。


しかし、ポリクリをしていると
「手術見学きっっっつ!!」
と数多く聞きますし、僕自身も何度も口にしました。


この記事では、手術見学が大変な理由を以下の3つに絞って書いていきます。


・見学時間が長い
・足腰が痛くなる
・ご飯が食べられないことがある

そもそもポリクリってなんだって人はコチラ!



★見学時間が長い
多くの学生がオペ見学を苦手とする理由に、
見学時間が長いという事があります。

中には2〜3時間で終わる手術もありますが、多くの場合が5時間以上の長時間の手術になります。

僕は朝から深夜まである手術を見学させて頂く大変ありがたい機会に数回恵まれました。


外科に興味がある学生の中には、長時間オペでも全く苦にならないという方もいますが、多くの学生は大変な思いをします。

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先生が解説してくれたり、話しかけてくれる科は勉強になり、比較的早く時間が過ぎます。
しかし、無言で黙々とオペが進んだりする科では、時計の針が止まったような感覚に陥ります。


術野外で見学する場合は、壁際にいると術野がなかなか見にくいこともあり「学生いる意味ある!?!?」と心の中で何度も叫ぶことになります。


対策としては、先生に積極的に質問や話しかけて時間感覚を狂わせましょう。
先生が寡黙なタイプの場合は、諦めましょう。
時には諦めも大事です。

★ 足腰が痛くなる
手術見学できついと感じる大きな要因の1つに、長時間立ちっぱなしによる足腰の痛みがあります。

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オペ見学は、同じ姿勢で長時間立ちっぱなしになります。

そうなると、足腰の痛みは必発です。

足の裏、足首、ふくらはぎ、太もも、腰に痛みを抱えながら手術を見学する事になります。

腰痛持ちの方は特に辛い時間になります。

僕も、オペ見学が始まってすぐに足腰の痛みに悩まされて、履き心地の優れたスニーカーや靴下をわざわざ買いました。
しかし、対策をしても長時間の手術では足腰の痛みは出てきます。
生理的反応はお金では抑えられないことを学びました。

約2年間のポリクリを通じて僕の椎間板に一生癒えないダメージが残りました。


前述のように、解説がなく無言で黙々とオペが進んだりする科では、ただ足腰の痛みと闘う時間になります。

僕は「自分はMだ。この痛みは気持ちいいはずだ」と最終的には自己暗示をしてこの苦しみを凌いでいました。
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対策としては、身体が慣れるのを待ちましょう。
足腰の痛みが限界を超えると、じんわりと暖かい感覚が広がっていきます。
その境地に達すれば、後は快感です。


★ご飯が食べられない
オペ中にお昼ご飯が食べられないことが地味に苦痛となります。

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大半の場合は、指導医の方が「お昼に行っておいで」と言って下さるのでお昼ご飯を食べることができます。

しかし、「俺達も食べられないんだから学生も同じだろ」派の指導医についている場合や、
指導医の方が学生の存在をすっかり忘れている場合はお昼抜きになります。


その場合は、12時ごろになると手術室内の時計をチラチラ見ながら「お昼に行っておいで」待ちが始まります


特に術野に入って見学している場合では、こっそり抜け出して食べに行くことも出来ないので、白目を剥きながら手術見学を続けることになります。


対策は、先生に昼ご飯食べに行っていいか聞けるメンタルを持ちましょう。
それが出来ないなら、朝ご飯をたくさん食べましょう。



他のポリクリの記事はこちら


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